バカチンガー again
「……来ちゃいました」
「そっ、添い寝だけですからね」
「あ、うん……ぁ、いやその(ばっくんばっくん)」
<――AM 7:00>
<セーフモード解除・通常モードへ移行>
<パートナーの健康チェック>
<下半身の血流異常・生理現象の範囲内と診断>
「……朝ですよ、起きてください」
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mailto:UTOIのすごい目覚まし機能
(光無し)
「うちの弟がウトちゃんに冷たい?」
「はい、今朝から急に。
 遅刻しないように早めに起こしてあげたら、
目を開けたとたんに挨拶もしないで浴室へ
駆け込んでしまって。
 それ以降、顔すら見ようとしないんです」
「ぁ〜、ん〜、そういうことか。
 今日はそっとしといてあげて」
「はぁ」
「大丈夫、嫌われたわけじゃないと思うから」
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mailto:ひと味違う生理現象
「部品の発注書忘れたからって、
 なんでメカニックチーフてば
 ボクに取ってこさせるかな」
(コンコン)
「しつれいしまーす」
(がちゃ)
「「あっ」」
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mailto:UTOI夏の新装備
(中略)
「にっ、似合いますか?」
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mailto:ダブルノックダウン
「おべんと忘れてますよ。
 最近たるんでませんか?」
「いや……最近、寝不足で」
「言い訳無用。
 まぁ、いいです。いってらっしゃい」
「……いってきます」

―昼過ぎ―
「早く帰ってこないかなぁ」
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mailto:しかし、そのころ学校では(略)
(キーンコーンカーンコーン)
「えー、今日は転校生を紹介する。
 なんでも地球の裏から来らしい」
「ヨロシク」
「ええぇぇぇ!?」
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mailto:UTOI によく似た転校生、襲来
「あっ、あの、聞いてもいいかな」
「ん? ああ。
 地球の裏って言っても、ここで正午の時に
 午前0時だったりするところってだけで、
 平行世界だとか地底王国から来たりした
 わけじゃないのよ」
「いや、そうじゃなくて」
「冗談よ。私とUTOIの関係でしょ?
 あの子は私の娘というか分身。
 私はUTOI開発チームの主任だから。
 性格骨子とか外観は私のコピーなの」
「ええぇぇぇ!?」
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mailto:じつは飛び級で大学も出ている
「メカニックチーフとかと話があるから、
 今日は貴方のウチにお邪魔するわね」
「そっ、それはいいけど、なんでこんな
 ひっついて……」
「なに? ウトっちは腕枕もOKなのに
 私はこの程度でもNG?」
「なっ、何でそんなこと……知って……」
「ふふ、ひーみーつっ」
「「あっ、おかえりな……さ……ぃ……」
 最初は軽いコミュニケーションのつもりで
からかってただけなのに、気がつくと自分の中で
フラグが立っていて。
 でも自分は作り物だし、「そういう機能」が
あるわけでもないから、今一歩踏み出せなくて。
 自分がこうだって事は、主任も「そういう好意」を
彼に抱く可能性が高い。
 その時、自分はどうなるんだろう。
 どうすればいいんだろう。
 考えても答えは出なくて。
 だったら、彼に「要らない」といわれるまでは、
今まで通りの自分でいよう。
 今まで通り、今まで通り。
「おかえり、なさい」
 ……あれ? なんか変だ。
「まったく……
 このところ"毎朝、彼の左腕が痺れてるようだ"とか、
"最近、彼の寝言が増えた"とか、面白そうなことを
メールに書いてきてると思えば、そんなことで悩んで
たわけね。
 なんだったら「そういう体」にする?
 最近開発したパーツを使えば、今よりメカメカしく
ない体にできるけど」
「でも、主任はそれでいいんですか?」
「ん? まぁ、敵に塩を送るようなものではあるわね。
 けど、彼の出す答えしだいでもあるにせよ、
 あなたとなら山分けでもかまわないし。
 なんにしても、ライバルは同じ土俵に立って
 もらわないとね」
お試し換装、内骨格Newボディ。
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柔軟性が20あがった!
柔らかさが50あがった!
防水・耐水が40あがった!
体重がxxkgさがった!
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mailto:「そういう機能」は未実装
「あれ? もとの球体関節に戻ったんだ?」
「新しいほうは、人工筋の動力伝達に難が
 見つかったとかで回収されました。
 ……やっぱりあっちのほうがいいですか?」
「んー、今のままでも可愛いんだし、
 結構いいと思うから……
 どっちでもいいんじゃない?」
「ど、どっちでもいいって!
 開発の手間とかコストとか考えてますか?
 そんなこと言う人はベアハッグの刑です。
 ヘッドロックも追加です。
 覚悟なさい!」
「あの、ちょっ、これ……
 苦しいというより恥ずかしいんだけど」
「受刑者はおとなしくしててください」
「いや、その、そもそも、
 これってベアハッグ……?」
「はぁい、そこまで〜」
「ぬっ、ぐっ、がっ!
(この態勢で頸動脈はヤバイヤバイヤバイ)」
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mailto:首と背中で天国と地獄
「大規模な森林火災が発生したとかで
 2機のバカチンガーが出てったんだけど、
 手が足りないからセガラシカーも来てって。
 搬送用航空ユニット"シェカラシカー"で
 運んであげるから、30秒で支度してね」
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mailto:( ´∀`)つ炎 |樹海|
「あんっ、ちょっと。
 見た目よりデリケートなんだから、
 もう少し優しく跨ってよね」
「……ご、ごめん」
「ねぇ、主任。
 会話だけ聞かれたら変な誤解されません?」
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mailto:シェカラシカー大きすぎた
「木を倒して防火帯を作るにしては
 火の勢いが強すぎる……
 セガラシカーの出力じゃ間に合いそうにないよ」
「大丈夫、シェカラシカーと合体して
 タマルカ・セカラシカーになれば
 じゅうぶん間に合うから」
「がっ、合体!?」
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「私たち、三人で合体しちゃったんですね」
「その言い方はどうかと思うけど、とにかく、
 ちゃっちゃと消火に当たるわよ」
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mailto:合体しちゃったって言わせたかっただけなんです:タマルカ=我慢できるか
「木を一本ずつ倒してたら間に合わない。
 一気に吹き飛ばすわ。
 三人で呼吸を合わせて、一緒にイクわよ!」
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「「「タマルカー!」」」
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mailto:大規模な森林火災なので消火器では追いつかない
「セカラシカーが吹っ飛ばした木をみんなで
 撤去して防火帯を作れば、図で言う右上が
 燃えるだけで樹海の大半は残る!
 がんばろう!」
(ざわざわ……)
(それより、胃袋で火が消せるわけないよな)
(消火と消化の誤字だろ)
(それより、もうちょっと前に詰めろ。
 ……スカートの中が見えそうなんだ)
(そんな場合じゃないだろ)
(ばかっ、最優先事項だろっ)
本文おそろい
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mailto:森林火災は無事鎮火
本文リバース
「加速装置!」
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mailto:自己暗示
次に行くわよ、ハリーハリー
>さあ夜はこれからだ!!
>お楽しみはこれからだ!!

<――データベース検索>
<えぇと……>
「ぶち殺すぞ、ヒューマン☆」
あなたとあなたとわたっしが〜
ゆめのくに〜
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「ジューン・ブライド祭り」用の絵。
てれて〜るあなたに〜 名無したちが〜
>くーちづけせよとはやしたて
そーっとふたりにくれました〜
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 同上。
 先の絵では黒髪弟に女装させていたので、今回は普通に。
「う、動けない」
「優柔不断の罰よ」
「両腕麻痺の刑だそうです」
「……刑罰なの? これ」
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mailto:今回は夢オチではない